「おひとりさまエンディングノート」が出来ました

どうぞご活用ください

 寺久保光良先生(当法人理事・終活アドバイザー)の監修で作成しました。第1部「自分史を書いてみましょう」、第2部「安心のために覚書を作成しましょう」という構成です。まずは肩肘張らずに書けるところから書いてみてはいかがでしょうか。

 

ご関心のある方は当法人事務所までご連絡ください。

「終活アドバイザーとして思うこと」

寺久保光良(本法人理事、元山梨県立大学教授)

 加藤茶さんのテレビコマーシャルで「自分の終活を考えることは、これからの自分の生き方を考えること。スッキリした」と語っています。私自身も病気の後遺症の心配や、体の不調が多くなり、いずれは迎える終焉に備えて、エンディングノートを書いています。

現在は妻と猫2匹の生活ですが、自分が先に逝くか妻が先に逝くか分かりませんが、人間はともかく、ペットの猫を置いて逝くことはできません。妻とは「この子たちを看取るまではがんばらねば」と話しています。逆に言えばこの子たちに頑張らさせられているのかも知れません。

私が終活アドバイザーになったのは自分たちのことが大きな理由です。人様のアドバイスなどとてもおこがましくて出来る筈もありませんが、終焉を迎えるにあたって準備することや整理することを考えてのことです。

ですから「アドバイザー」としての活動は、友人知人などと終焉の話になった時に、多少なりとも知っていることをお伝えする程度です。友人のお父さんが認知症の初期症状が見えた時に、「エンディングノート」のことをお話ししました。書いてもらう工夫はしたようですが、結局はお父さんには書いてもらえないまま亡くなりましたが、お母さんには書いてもらえたようです。

時々は、「自分が死んだら故郷の博多の海に散骨してくれ」とか、「お墓がないのでどうしようか」などの相談がありますが、自分の経験やアドバイザーとして知識が役に立っています。

私たち夫婦が最初に手を付けたのはお墓です。私の母親の実家は寺院でしたので仏教の影響を受けていますが、自然に帰るのが自然なので散骨や樹木葬を考えました。どちらも良いと思いましたが、たまたま日本生態系協会が千葉県の荒れ果てた採石場を買い取り、50年かけて森を復元するという趣旨で「森の墓苑」を開設し、募集していたので、すぐに現地見学をして契約しました。私たち夫婦と猫2匹はいずれそこに入りズミの木を植えて(もうすでにズミの木が植えられ、ひと足先に18年間一緒に暮らした猫と3年4か月しか生きられなかった短命の猫が入っています)、私たちの骨を栄養としてズミの木が実を結び、その実を鳥が食べ、空から糞をして、あちこちにズミノ木が増えるということを考えると楽しくなります。

 

私も妻もエンデェングノートも書いています。お墓の心配もなくなり、しがらみからも解放されて自由に生きていけそうです。